使い方ガイド 約14分

Gmailの自動振り分け設定|フィルタとラベルで、取引先のメールと通知メールを届いた時点で分ける

PYXORA

朝いちばんに Gmail を開くと、使っているサービスから自動で届く通知メールが並び、その間に取引先からの見積もりの依頼が1通だけ挟まっています。「あとでちゃんと読もう」と思ってスクロールを続けるうちに、その1通は画面の外へ流れていきます。Gmail のフィルタを設定しておけば、取引先のメールにはラベルを付けて受信トレイに残し、通知メールは受信トレイに残さずに「通知」のラベルにまとめられます。

私たちは、毎日見る場所を、受信トレイと「通知」のラベル(画面の左側に並びます)の2か所だけにするやり方をすすめています。取引先のメールは会社名のラベルを付けたまま受信トレイに残すので、取引先が増えても見る場所は増えません。

先に結論 Gmail のフィルタは、届いたメールを条件(送信元のメールアドレスなど)で見分けて、ラベルを付けたりアーカイブしたりする設定です。ラベルはメールに付ける名札のようなもの、アーカイブは削除せずに受信トレイから外すことです。取引先のメールには会社名のラベルを付けて受信トレイに残し、通知メールには「通知」のラベルを付けてアーカイブします。

条件は、先に検索ボックスで試して、狙ったメールだけが出ることを確かめてから、その条件でフィルタを作ります。振り分けを間違えたメールを見つけたら、検索に戻って条件を直します。

フィルタで使うのは、ラベル付けとアーカイブの2つだけ

受信トレイを開くたびに、上から1通ずつ「取引先からのメールか、通知メールか」を見分ける作業を、届いた時点で Gmail に任せるのがフィルタです。Gmail のヘルプでは、フィルタを使うと受信メールのラベル付け、アーカイブ、削除、スター付け、自動転送ができると説明されています(Gmail ヘルプ「メールのフィルタルールの作成」、2026年10月27日確認)。この記事で使うのは、このうちラベル付けとアーカイブの2つだけです。

届くメールフィルタで付けるラベル受信トレイ
取引先のメール会社名のラベル(「取引先」のラベルの下にまとめる。作り方は次の章)残す
通知メール「通知」のラベル残さない(アーカイブ)

取引先のメールまでアーカイブしないのは、返事が要るメールを受信トレイから外すと、ラベルを開きに行かないかぎり目に入らなくなるからです。受信トレイには残したまま、会社名のラベルで「どこの取引先からのメールか」を見分けられるようにします。返事は要るけれどすぐには返せないメールには、フィルタとは別に、Gmail のスヌーズで、返事を書く時刻に受信トレイへ呼び戻す方法も使えます。

ここからは、ラベルを作る、検索で条件を確かめる、その条件でフィルタを作る、の順に設定していきます。

取引先のラベルは「取引先」の下にまとめて作る

フィルタを作る前に、行き先になるラベルを用意します。作るラベルは、親になる「取引先」、通知メール用の「通知」、会社ごとのラベルの3種類です。会社名をラベル名にしても、ラベル名がメールの相手に送られることはありません。Gmail ヘルプ「Gmail でラベルを作成、管理する」に、ラベルを使えるのは本人だけで、メールの宛先には届かないとあります。

Gmail のアカウントを複数使っているなら、操作の前に、振り分けたいメールが届くアカウントを開いておきます。通知メールが別のアカウントに届くなら、「通知」のラベルはそのアカウントで作ります。パソコンの Gmail での手順は次のとおりです(同じヘルプのパソコン版、2026年10月27日確認)。

  1. 左側の「ラベル」の横にある「新しいラベルを作成」のアイコン(+)をクリックする
  2. ラベル名に「取引先」と入れ、「作成」をクリックする(「通知」のラベルも同じように作る)
  3. もう一度(+)をクリックし、ラベル名に取引先の会社名を入れる
  4. 「次のラベルの下位にネスト」にチェックを入れ、親のラベルに「取引先」を選ぶ(「取引先」のラベルの下にまとめる設定)
  5. 「作成」をクリックする

会社ごとのラベルが「取引先」の下にそろい、ほかのラベルと混ざらずに並びます。会社ごとのラベルは目立つ色にしておくと見分けやすくなります。色は、左側のラベル名にマウスのカーソルを合わせ、「その他」のアイコン(︙)→「ラベルの色」とクリックして選びます(同じヘルプのパソコン版による)。

最初から全部の取引先のラベルを作る必要はありません。まずは1社だけ作ります。

取引先のフィルタは、先に検索で条件を確かめてから作る

ラベルができたら、振り分けの条件を決めます。Gmail ヘルプ「Gmail の検索を絞り込む」に、検索結果をもとにフィルタを設定できるとあるので(2026年10月27日確認)、条件は先に検索で試します。まず、その取引先から届いたメールを1通開いて、送信元のアドレスを確かめます。

条件は、上部の検索ボックスに半角で「from:」(コロンも半角)と書き、すぐ後ろにそのアドレスを続けます。「from:」は送信元を指定する書き方で、ヘルプの例は「from:[email protected]」です。担当の方が2人いるなら、「from:1人目のアドレス OR from:2人目のアドレス」のように、半角の大文字の「OR」でつなぎます(ヘルプの例は「from:amy OR from:david」)。「OR」の前と後ろには、半角のスペースを入れます。

この条件で検索し、取引先ではないメールが混じっていたら、アドレスが途中で切れていないかを見直します。届いているはずの取引先のメールが抜けていたら、アドレスが1文字でも違っていないかを見直し、合っているなら、そのメールの送信元のアドレスを「OR」でつないで足します。

確かめた条件で、パソコンの Gmail で次の順にフィルタを作ります。手順は、Google カレンダー ヘルプ「Gmail でカレンダーの通知をフィルタして整理する」と、Google が運営する Android 公式サイトの記事(2024年3月25日公開)をもとにしています(2026年10月27日確認)。

  1. 確かめた条件で検索した画面のまま進める(閉じていたら、上部の検索ボックスに条件を入れてもう一度検索する)
  2. 検索ボックスの右側にある「検索オプションを表示」のアイコンをクリックする(見つからないときのやり方は、手順のすぐ後ろの段落にある)
  3. 開いたウィンドウの下部にある「フィルタを作成」をクリックする(フィルタの動作を選ぶ画面に進む)
  4. 「ラベルを付ける」のチェックボックスをオンにし、プルダウンのリストから会社名のラベルを選ぶ(取引先のメールは受信トレイに残すので、「受信トレイをスキップする(アーカイブする)」にはチェックを入れない)
  5. 前に届いたメールにも付けたいときは、同じ画面の「○件の一致するスレッドにもフィルタを適用する」(○には件数が入る。同じ条件に当てはまる、前に届いたメールにも効かせる項目)にもチェックを入れる
  6. もう一度「フィルタを作成」をクリックして保存する

「検索オプションを表示」のアイコンが見つからないときは、取引先から届いたメールの横のチェックボックスをオンにし、「その他」のアイコン(︙)→「メールの自動振り分け設定」とクリックします。この方法はメールを1通選んで作るので、担当の方が2人いるなら、それぞれの方から届いたメールで1つずつフィルタを作り、どちらも同じ会社名のラベルを選びます。

開いた画面でフィルタの条件(送信元のアドレス)を入れて「フィルタを作成」をクリックします(Gmail ヘルプ「メールのフィルタルールの作成」による)。フィルタの動作を選ぶ画面になったら、「ラベルを付ける」を選ぶ手順4から続けます。まずはこの1社で、次に届いたメールに会社名のラベルが付くかを見ます。その間に、通知メールのフィルタを作ります。

通知メールは、ラベルを付けて受信トレイに残さない

通知メールのほうは、受信トレイから外します。Gmail ヘルプ「Gmail のメールをアーカイブする」では、アーカイブしたメールは受信トレイには表示されなくなりますが、左側のメニューの「その他」から開く「すべてのメール」で引き続き確認できると説明されています(2026年10月27日確認)。

「通知」のラベルを付けてアーカイブしておけば、左側のラベルの一覧で「通知」をクリックしたときにまとめて読めます。受信トレイには出てこないので、「通知」のラベルを開く時刻を1日のうちに決めておきます。

通知メールのフィルタも、取引先のときと同じく、検索で確かめてから作ります。最初は1つのサービスだけで作ります。ログインの確認やお支払いの知らせのような、すぐ読みたいメールが通知と同じアドレスから来ていないサービスを選ぶと、通知メールが受信トレイから外れて「通知」のラベルに入るところまで確かめられます。下の手順2の検索で、すぐ読みたいメールがこれまでに同じアドレスから来ていたら、最初の1つは別のサービスに替えます。

下の手順に出てくる画面の言葉は、前の章で挙げた Google カレンダー ヘルプと Android 公式サイトの記事によります。

  1. 通知メールを1通開いて、送信元のメールアドレスを確かめる
  2. 検索ボックスに「from:」に続けてそのアドレスを書いて検索し、ログインの確認やお支払いの知らせのように、すぐ読みたいメールが同じ送信元から来ていないかを見る
  3. 検索ボックスの右側の「検索オプションを表示」のアイコンをクリックし、開いたウィンドウの下部にある「フィルタを作成」をクリックする(アイコンが見つからないときは、通知メールの横のチェックボックスをオンにし、「その他」のアイコン(︙)→「メールの自動振り分け設定」とクリックし、送信元のアドレスを入れて「フィルタを作成」をクリックする。そのあとは手順4から続ける)
  4. 「ラベルを付ける」にチェックを入れ、ラベルに「通知」を選ぶ
  5. 手順2の検索で、すぐ読みたいメールが同じ送信元から来ていなかったなら、「受信トレイをスキップする(アーカイブする)」にもチェックを入れる(来ていたなら入れない。そのサービスのメールは受信トレイに残るが、「通知」のラベルが付くので、取引先のメールとは見分けられる)
  6. 前に届いた通知もまとめたいときは、「○件の一致するスレッドにもフィルタを適用する」にもチェックを入れる
  7. もう一度「フィルタを作成」をクリックして保存する

フィルタの動作には削除もありますが、通知メールでも最初はアーカイブにとどめます。アーカイブなら「すべてのメール」とラベルから見返せるので、条件が広すぎて取引先のメールまで巻き込んでいたときにも、受信トレイに戻せます。

振り分けを間違えたメールは、検索に戻って条件を直す

フィルタを作って数日たつと、思ったとおりに振り分けられていないメールが見つかることがあります。振り分けの間違いの中には、Gmail の仕組みから起きるものもあります。

Gmail ヘルプ「メールのフィルタルールの作成」によると、フィルタを適用したメールに返信が届いても、その返信にフィルタが効くのは、返信も検索条件に一致するときだけです。この説明のとおりなら、条件に入れていない別の担当の方がやり取りに返信してきても、その返信にはラベルが付きません。また、Gmail ヘルプ「Gmail のメールをアーカイブする」によると、アーカイブしたメールに返信が届くと、そのメールは受信トレイに戻ります。

フィルタの条件は、右上の設定アイコン(歯車のマーク)→「すべての設定を表示」→「フィルタとブロック中のアドレス」のタブで見られます。条件を直すときは、新しい条件で一度検索し、ラベルが付いていなかったメールが今度は出てくるか、「通知」に入ってしまった取引先のメールのような、入れたくないメールが混じらないかを確かめてから、その条件でフィルタを作り直します(取引先なら取引先の、通知メールなら通知メールの手順で)。古いフィルタは、一覧でその条件の右側にある「削除」をクリックし、確認の画面で「OK」を押して消します。フィルタの一覧の開き方と削除の位置は、Gmail ヘルプ「メールのフィルタルールの作成」と Android 公式サイトの記事によります。

見つかりやすい振り分けの間違いと、その直し方は次の3つです。

  • 取引先のメールにラベルが付いていない: その送信元が条件に入っているかを見る。入っていなければ(条件に入れていない別の担当の方からの返信も同じ)、今の条件にそのアドレスを「OR」でつないで足した条件で作り直す(アイコンが見つからず1人ずつ作ったときは、そのアドレスのフィルタを同じ方法で1つ足し、同じ会社名のラベルを選ぶ)。入っていれば、そのメールはフィルタを作る前に届いたものかもしれない。どちらの場合も、ラベルが付いていなかったメールは、チェックボックスをオンにし、上部のラベルアイコンから会社名のラベルを選んで付ける
  • 「通知」のラベルに取引先のメールが入っている: 送信元を見る。取引先のアドレスが「通知」のフィルタの条件に入っていたら、そのアドレスを外した条件で作り直す。取引先が使っている請求書の送付などのサービスから連絡が届いていて、送信元がそのサービスのアドレスなら、そのサービスのフィルタを「受信トレイをスキップする(アーカイブする)」を入れずに作り直す。入り込んだメールは、「通知」のラベルを開いてチェックボックスをオンにし、上部の「受信トレイに移動」のアイコンで受信トレイに戻す。受信トレイでもう一度チェックボックスをオンにし、上部のラベルアイコンで「通知」のチェックを外して、会社名のラベルを選ぶ
  • アーカイブしたはずの通知メールが受信トレイにある: 「受信トレイをスキップする(アーカイブする)」にチェックを入れなかったサービスなら、受信トレイに残るのは設定どおりなので、そのままにする。チェックを入れたサービスなら、そのメールの送信元が、フィルタの条件に入れたアドレスと違っていないかを見る。違っていれば、今の条件にそのアドレスを「OR」でつないで足した条件で作り直す。同じなら、フィルタを作る前に届いたメールか、返信が届いて受信トレイに戻ったメールのことがあるので、条件は直さない。送信元が違っていても同じでも、受信トレイに残っているそのメールは、チェックボックスをオンにし、上部のアーカイブのアイコンでアーカイブする

まとめ

振り分けを設定したあとの朝の受信トレイには、取引先からの見積もりの依頼が、会社名のラベルを付けたまま残っています。通知メールのうち、フィルタを作ったものは、「通知」のラベルの中に入っています。受信トレイを開いたときに、通知メールの間から取引先のメールを探す手間が減り、会社名のラベルで、どこの取引先からのメールかも見分けられます。

毎日見るのは、受信トレイと「通知」のラベルの2か所です。私たちは、最初は取引先1社と、1つのサービスの通知メールだけで作ってみることをすすめています。数日使って、振り分けを間違えたメールがあれば条件を直します。それから、残りの取引先は1社ずつ、ほかのサービスの通知は1サービスずつ、同じ手順で足していけば、振り分けの間違いが見つかったときに、どのフィルタの条件かがすぐ分かります。

よくある質問

スマホの Gmail アプリでも振り分けの設定はできますか?
iPhone・iPad の Gmail アプリなら、送信元を条件にしてラベルを自動で付ける設定ができます。Gmail ヘルプ「Gmail でラベルを作成、管理する」の iPhone・iPad 版には「メールに自動的にラベルを付ける」という項目があります。手順は、左上のメニューから[設定]→[受信トレイのカスタマイズ]→[ラベル]と進み、自動で付けたいラベルの名前をタップして[追加]を選ぶ、というものです。[From]欄に名前かメールアドレスを入れて保存すると、条件に一致する新着メールに自動でラベルが付くと書かれています。同じヘルプの Android 版にはこの設定の説明が無く、Android のアプリでできるかどうかは、ヘルプからは確かめられませんでした。受信トレイに残さずにアーカイブする設定は、どちらのスマホ版のヘルプにも載っていないので、通知メールの振り分けはパソコンの Gmail で作ります。Google が運営する Android 公式サイトの記事(2024年3月25日公開)には、パソコンで作ったラベルはスマホの Gmail アプリにもすぐ反映され、フィルタで付いたラベルもスマホのアプリで表示されると書かれています(いずれも2026年10月27日確認)。
Gmail のラベルとフォルダは何が違いますか?
ラベルは、メールに付ける名札のようなものです。Gmail ではフォルダの代わりにラベルを使い、1通のメールに複数のラベルを付けることもできます(Google が運営する Android 公式サイトの記事「見逃しを防ぐ! Gmail でフォルダ分けや自動振り分けをしたいなら、ラベルとフィルタを活用しよう」、2024年3月25日公開)。Gmail ヘルプ「Gmail でラベルを作成、管理する」にも「ラベルはフォルダとは異なります」とあり、付けたラベルは本人だけが使うもので、メールの相手には届かないこと、メールを削除するとラベルからも受信トレイからも削除されることが説明されています(いずれも2026年10月27日確認)。この記事のように、取引先のメールに会社名のラベルを付けたまま、受信トレイにも残しておけます。
フィルタを作る前に届いていたメールにも、振り分けを効かせられますか?
フィルタを作るとき、「ラベルを付ける」にチェックを入れる画面で「○件の一致するスレッドにもフィルタを適用する」(○には件数が入ります)にもチェックを入れてから「フィルタを作成」を押すと、同じ条件の過去のメールにも適用できます。出典は、Google が運営する Android 公式サイトの記事「見逃しを防ぐ! Gmail でフォルダ分けや自動振り分けをしたいなら、ラベルとフィルタを活用しよう」にある、パソコンの Gmail でフィルタを作る手順です(2024年3月25日公開。2026年10月27日確認)。

関連記事

仕事環境の整理や、複数サービスの使い分けについて相談しませんか?

PYXORAの導入に限らず、ブラウザタブ・通知・複数アカウント・業務ツール整理の相談をi-Styleで受け付けています。

?