活用術 約10分

Gmailのスヌーズ・Slackの「後で」で返し忘れを減らす|「あとで返そう」と閉じた連絡を、返す時刻に呼び戻す

PYXORA

取引先のメールを開いて、「資料を確かめてから返そう」と閉じる。開いた時点で、未読の印はもう消えています。そのメールは夕方には、あとから届いたメールの下に沈み、翌朝の催促でようやく思い出すことになります。閉じる前に返す時刻を決めて受けたサービスに預けておけば、覚えておくのは、預けた場所を見に行く時刻だけになります。

Slack や Chatwork で受けた連絡でも、同じことが起きます。私たちは、連絡を開いたその場で「いつ返すか」まで決めてしまうやり方をすすめています。

先に結論 「あとで返そう」と思った連絡は、閉じる前に返す時刻を決めて、受けたサービスに預けます。Gmail はスヌーズ(メールを受信トレイからいったん消し、決めた日時にいちばん上へ戻す機能)、Slack は「後で」とリマインダー、Chatwork はマイチャットに追加する期限付きのタスクです。戻ってきたときの知らせは、公式ヘルプに書かれているサービスと書かれていないサービスがあるので、預けた連絡を毎日見に行く時刻も決めておきます。

開いて未読の印が消えた連絡は、片づいた連絡と見分けがつかない

一度開いた連絡は、まだ返していなくても未読の印が消え、見た目のうえでは、もう片づいた連絡と区別がつかなくなります。受け取る場所が多いほど、思い出したときにも、メールだったのか Slack だったのか、Chatwork のどのグループだったのかを探すところから始まります。

開いてもすぐに返さないのには、それなりの理由があります。添付の資料を読む時間が要る、社内の誰かに確認してから返したい、会議の直前で手が離せない。どれも閉じるもっともな理由ですが、その「あとで」には時刻が付いていません。時刻の無い予定は、ほかの予定に押されて後ろへずれていきます。

開いたその場で「今返す・時刻を決めて返す・返さない」のどれかに決める

朝の仕事開始を早くする「開く順番」テンプレでは、朝に見る連絡を「今すぐ返す・あとでまとめる・見ない」の3つに分けました。ここでは、その真ん中の「あとで」に時刻を付けます。連絡を閉じる前に、次の3つのどれにするかを決めます。

  • 今返す: その場で返せる短い返事なら、閉じずに返す
  • 時刻を決めて返す: 調べものや確認が要るなら、返す時刻を決めてサービスに預ける
  • 返さない: 共有のお知らせや CC で届いた連絡など、返事の要らないものは受信トレイから外す

3つのうち、閉じたあとも宿題として残るのは「時刻を決めて返す」だけです。「今返す」と「返さない」はその場で片がつきます。だからこれだけは閉じる前に、「午後に返す」ではなく「17時に返す」と、時刻まで決めておきます。

時刻が決められないときは、決められない理由のほうを先に片づけます。社内の確認待ちなら、確認を頼むメッセージをその場で送ってしまう。資料を読む時間が要るなら、読み終えられそうな時刻を仮に置く。仮の時刻でも、戻ってきたときに決め直せば足ります。

相手を待たせそうなときは、「確認して、明日のお昼までにお返事します」と先に一言だけ返しておきます。相手は待つ前提で動けます。自分の側では、明日の11時30分のように時刻まで決めておきます。決めた時刻は、連絡を受けたサービスに預けます。

Gmail はスヌーズで、決めた時刻に受信トレイのいちばん上へ戻す

Gmail のヘルプでは、スヌーズしたメールは受信トレイから一時的に削除され、「明日、来週、夕方など」指定したタイミングになると、受信トレイの最上部に再び表示されると説明されています(Gmail ヘルプ「メールをスヌーズする」パソコン版、2026年10月6日確認)。パソコンの Gmail での操作は3つです。

  1. スヌーズしたいメールにカーソルを合わせる
  2. 右側に出るスヌーズのアイコンをクリックする
  3. メールを表示する日時を選ぶ

いくつかまとめて預けたいときは、メールを選んでから上部のスヌーズのアイコンを使います。返す時刻が来ていないメールは目の前から消えるので、受信トレイを開くたびに「これはあとで」と同じ判断を繰り返さずに済みます。決めた時刻になれば、新しく届いたメールより上に戻ってきます。

戻ってきたときの知らせは、ヘルプの版で書き方が違います。パソコン版の手順のページは「受信トレイの最上部に再び表示される」までで、知らせには触れていません。同じヘルプの Android 版と iPhone・iPad 版には、通知をオンにしていれば、スヌーズで指定した時間にリマインダーが届くとあります。Mac の画面で受信トレイを見ている場合は知らせを当てにせず、スヌーズの日時を、最後の章で決める「見に行く時刻」に合わせて選びます。

Slack は「後で」に入れて、リマインダーで呼び戻す

Slack のヘルプによると、メッセージをブックマークすると「後で」に入り、そこから自分用のリマインダーを設定できます(Slack ヘルプ「メッセージやファイルを「後で」にブックマークする」、2026年10月6日確認)。リマインダーを設定すると、決めた日時に通知が届き、「後で」と「アクティビティ」のタブにバッジも付くと書かれています(Slack ヘルプ「リマインダーを設定する」)。

ブックマークもリマインダーも自分だけが確認できるとあるので、相手のメッセージを「後で」に入れても、相手の画面に印が付くわけではありません。デスクトップでの流れは次のとおりです。

  1. 返したいメッセージにマウスポインターを重ね、ブックマークのアイコンをクリックする
  2. サイドバーの「後で」を開き、「進行中」のタブでそのメッセージを見つける
  3. リマインダーのアイコンをクリックし、リストから時間を選ぶか、カスタムで日時を決める

手早く済ませたいときは、メッセージの「その他」(3つのドット)から「後でリマインドする」を選び、時間を決める方法もあります。返し終えたメッセージに完了のマークを付けると、「進行中」から「完了済み」へ移ります。Chatwork では、この「後で」とリマインダーの役目を、期限を付けた自分用のタスクに持たせます。

Chatwork はマイチャットに自分用のタスクを作り、期限を付ける

グループチャットやダイレクトチャットのやり取りからは、自分用のタスクを作ってマイチャットに追加できます(Chatwork ヘルプ「グループチャットからマイチャットにタスクを追加する」、2026年10月6日確認)。

返したい連絡のあるチャットで、画面右側の「タスク追加」をクリックするか、そのメッセージをタスク化します。作成フォームの「追加先のチャット」でマイチャットを選ぶと、担当者には自分が自動で入ります。内容に「◯◯様へ、見積もりの件を返信」のように書き、期限に返す日時を入れて「タスクを追加」を押します。期限の時刻は30分単位で選べます(Chatwork ヘルプ「タスクを追加する」)。

Chatwork の機能紹介には、自分用に作ったタスクでも、完了にするとチャットに通知され、相手に知らせられると書かれています(Chatwork「特徴・機能」)。この説明どおりなら、取引先とのグループで作ったタスクは、完了したときに相手へ知らせが出ます。マイチャットに追加したタスクは元のチャットには表示されない、とヘルプにあるので、追加先はマイチャットにしておきます。

期限が来たときに知らせが届くかどうかは、私たちが読んだヘルプのページには書かれていませんでした。

公式ヘルプに知らせの記述が無いサービスもあるので、見に行く時刻を決めておく

3つの預け先を並べると、次のとおりです。

預け先戻ってくる場所知らせ(ヘルプの記述)
Gmail のスヌーズ受信トレイのいちばん上パソコン版: 記述なし/スマホのアプリ: 通知オンでリマインダー
Slack の「後で」「後で」の「進行中」決めた日時に通知、タブにバッジ
Chatwork のタスクマイチャットのタスク期限の知らせは記述なし

パソコンで使う場合、決めた時刻に知らせが届くと公式ヘルプに書かれているのは、Slack のリマインダーだけです。パソコンで見ている Gmail と Chatwork のタスクについては、自分で見に行くまで、戻ってきた連絡は目に入らないものと考えておきます。

そこで、預けた連絡を毎日見に行く時刻を決めておきます。たとえば、昼休みに入る前の11時30分と、夕方の17時の2回です。閉じる前に決める「返す時刻」も、この2回のどちらかから選べば、Slack のリマインダー、Gmail のスヌーズ、Chatwork の期限が、どれも見に行く時刻にそろいます。

見に行く時刻を決めるのは、通知を増やすためではありません。通知疲れを減らす仕事環境の作り方で書いたように、鳴るたびに手を止めていると、目の前の作業が細切れになります。返す連絡を見に行くのを1日2回にまとめれば、それ以外の時間は作業に戻れます。

その時刻になったら、Gmail の受信トレイ、Slack の「後で」、Chatwork のマイチャットを順に開き、戻ってきた連絡から返していきます。返し終えたら、Slack は完了のマークを付け、Chatwork はタスクの完了まで済ませておきます。

複数のアカウントを使い分けていると、見に行く場所はさらに増えます。Gmail のアカウントが2つあれば、確かめる受信トレイも2つです。PYXORA では、複数のサービスとアカウントを1つのアプリにまとめ、⌘1〜⌘9 で上から順に切り替えられます。見に行く時刻になったら並び順のとおりに開いていけば、どこから見るかを毎回考えずに済みます。

まとめ

  1. 開いて未読の印が消えた連絡は、まだ返していなくても片づいた連絡と見分けがつかない
  2. 閉じる前に「今返す・時刻を決めて返す・返さない」のどれかに決める
  3. 時刻を決めた連絡は、Gmail はスヌーズ、Slack は「後で」とリマインダー、Chatwork は追加先をマイチャットにした期限付きのタスクに預ける
  4. 預けた連絡を毎日見に行く時刻を2回決め、返す時刻もそのどちらかから選ぶ。パソコンで使う場合、決めた時刻の知らせが公式ヘルプに書かれているのは Slack のリマインダーだけ

「あとで返そう」と思うこと自体は、悪い判断ではありません。確認が要る連絡に無理をして今返すより、返す時刻を決めて預けたほうが、落ち着いた返事を書けます。覚えておくのは見に行く時刻だけにして、頭は目の前の仕事に使ってください。

各サービスの画面の名前や操作は、2026年10月6日時点の公式ヘルプと機能紹介に合わせています。表示が見つからないときは、それぞれの最新のヘルプを確かめてください。

よくある質問

Gmail のスヌーズとアーカイブは何が違いますか?
どちらもメールを受信トレイから見えなくする操作ですが、決めた時刻に戻ってくるかどうかが違います。Gmail のヘルプ(2026年10月6日確認)では、スヌーズしたメールは指定した日時に受信トレイの最上部へ再び表示され、アーカイブしたメールは受信トレイに表示されなくなって「すべてのメール」から確認する形になると説明されています。アーカイブしたメールに返信が来たときは受信トレイに戻る、とも書かれています。返す予定のあるメールはスヌーズ、返事の要らないメールはアーカイブ、と分けると迷いません。
スヌーズ中のメールをまとめて見るには、どこを開けばいいですか?
パソコンの Gmail では、ページ左側の「スヌーズ中」を開くと、スヌーズしているメールの一覧が出ます。検索バーに「in:snoozed」と入力しても探せます(Gmail のヘルプ、2026年10月6日確認)。とりあえずで何でもスヌーズしていると、この一覧がそのまま「あとで」の山になります。スヌーズは返す予定のあるメールだけにしておけば、一覧は膨らみません。
スマホで受けた連絡も、同じように預けられますか?
Gmail と Slack は、スマホのアプリでも預けられます。Gmail のヘルプの Android 版と iPhone・iPad 版にもスヌーズの手順があり、通知をオンにしていれば、スヌーズで指定した時間にリマインダーが届くと書かれています。Slack のヘルプでは、メッセージをタップしてブックマークのアイコンで「後で」に入れ、「進行中」のタブからリマインダーを設定する手順が案内されています。Chatwork の、グループチャットやダイレクトチャットから直接マイチャットにタスクを追加する機能は、ヘルプでは「ブラウザ版またはデスクトップ版アプリのみご利用可能」とされています(いずれも2026年10月6日確認)。操作する場所は端末ごとに違うので、各ヘルプでお使いの端末の手順を確かめてください。

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