活用術 約11分

オンライン会議で画面を共有した瞬間、ほかの取引先のチャット通知が映る|共有する前に止めておく設定

PYXORA

資料を見せようと「画面全体」を共有した直後、画面の右上に別の会社の Slack の通知が出る。差出人の名前と本文の1行目が、参加者全員の画面に数秒とどまる。話を続けながら、頭の中では「いま読まれたのはどの案件だったか」をたどっている。

映ってしまったのは資料ではなく、資料の後ろで鳴った通知です。止める場所は3つあります。共有する範囲、Mac の通知、チャットアプリの通知です。会議に入る前にこの3か所を一度整えておけば、共有ボタンをためらわずに押せます。

先に結論 共有するのは画面全体ではなく、見せたい資料のウィンドウ(またはブラウザのタブ)だけにします。Mac は集中モードを「この予定が終了するまで」でオンにし、通知の「プレビューを表示」を「表示しない」にしておきます。Slack や Microsoft Teams の側でも、通知に本文を出さない設定を一度確かめます。仕事用のアカウントが複数ある人は、会議と関係のないアカウントの通知だけ止めておけば、会議の相手からの連絡は受け取ったまま共有できます。

映るのは資料ではなく、資料の後ろで鳴った通知

画面全体を共有すると、参加者に届くのは、自分のディスプレイに映っているものすべてです。開いている資料だけでなく、右上に出る通知、Dock に並ぶアプリのアイコンとバッジ、メニューバーまで、デスクトップに見えているものはそのまま入ります。Microsoft Teams のヘルプも、共有の選択肢を「画面全体またはウィンドウ」と分けて説明しています(Microsoft Teams 会議でコンテンツを表示する、2026年9月22日確認)。

通知の中身が映ったとき、困るのは自分だけではありません。通知を送った側は、自分の連絡が別の会社の会議で読まれたことを知りません。見た側の参加者も、どう振る舞えばいいか分からず気まずくなります。取引先が2社以上あって、それぞれの Slack や Chatwork を1台の Mac で開いている人ほど、映る通知は「別の取引先」のものになります。

ここで問題なのは、通知が来たことではなく、通知が共有の範囲に入ってしまうことです。私たちは、止める順番を「共有の範囲を狭める」→「Mac の通知を止める」→「アプリの通知を止める」の3段で考えています。1つ目だけで済む会議も多く、2つ目と3つ目はその保険です。

共有するのは「画面全体」ではなく「そのウィンドウ」だけにする

会議アプリの共有ボタンを押すと、何を共有するかを選ぶ画面が出ます。Google Meet のヘルプは、共有できるものを「タブ、特定のウィンドウ、または画面全体」の3つと説明しています(Google Meet ヘルプ「ビデオ会議中にプレゼンテーションを行う」、2026年9月22日確認)。Microsoft Teams も「画面全体またはウィンドウ」から選びます。

見せたいのがスライドの1枚や表計算の1つなら、そのウィンドウだけを選びます。共有の対象がそのウィンドウに限られるので、別のアプリで通知が鳴っても、ウィンドウの外で起きたことは参加者に届きません。

共有の範囲参加者に映るもの向いている場面
ブラウザのタブそのタブの中身(Meet では音声も)Web の資料・スライドを1枚見せる
ウィンドウそのアプリの1つの窓表計算・PDF・スライドを見せる
画面全体ディスプレイに映るすべて(通知・Dock・メニューバーを含む)複数のアプリを行き来しながら操作を見せる

Meet のヘルプには、会議のウィンドウそのものではなく、新しいウィンドウや特定のタブを共有するよう勧める注記もあります。合わせ鏡のように画面が無限に映る現象を避けるためですが、結果として共有の範囲も狭くなります。

操作を見せる都合で、画面全体を選ばざるを得ないときはあります。複数のアプリをまたいで作業の流れを見せる場面などです。そのときこそ、次に書く Mac の通知の設定が効きます。共有の範囲で守れないぶんを、通知の側で止めます。

Mac の通知は「共有中は止める」と「中身を見せない」の2段で入れておく

1段目は、会議のあいだ Mac の通知を止めることです。主役は集中モードです。Apple のヘルプでは、コントロールセンターから「おやすみモード」などの集中モードをオンにでき、継続時間として「1時間」などの期間か、「この予定が終了するまで」を選べると説明されています(Apple「Macで集中モードのオン/オフを切り替える」、2026年9月22日確認)。

会議の予定がカレンダーに入っているなら、会議に入る前に「この予定が終了するまで」を選んでおけば、予定の終了時刻に自動で戻ります。戻し忘れて午後の連絡を取りこぼす、という次の困りごとも起きません。

「システム設定」→「通知」には、共有中のための項目もあります。Apple のヘルプでは「通知を表示: ディスプレイをミラーリング中または共有中」という項目で通知オフを選べると説明されています。例として「プレゼンテーション中は通知を一時停止したい場合があります」とも添えられています(Apple「Macの『通知』設定」、2026年9月22日確認)。

入れておく価値はありますが、Google Meet や Microsoft Teams の画面共有でこの項目がどう働くかを私たちは試していないので、集中モードを主にしてこの項目は補助にします。

2段目は、通知に中身を出さない設定です。同じ「通知」設定の上部にある「プレビューを表示」で「表示しない」を選ぶと、アプリごとの通知プレビューの既定がそれになります。Apple のヘルプが挙げる例では、プレビューとはメールを受信したときに通知に出るメールの中身のことです。

「プレビューを表示」を「表示しない」にしておけば、万一通知が映っても、本文の中身までは映りません。

同じページには、この設定はアプリごとにも上書きでき、Dock のアイコンに数字を出す「バッジ」や通知音もアプリ単位で切れると書かれています。Mac 側で入れる場所は、この3つです。

  • 集中モード: コントロールセンター →「集中モード」→ 継続時間は「この予定が終了するまで」
  • プレビュー: システム設定 →「通知」→「プレビューを表示」を「表示しない」
  • 共有中の通知(補助): 同じ「通知」の「ディスプレイをミラーリング中または共有中」を「通知オフ」

チャットアプリの側でも、通知に本文を出さない設定を確かめる

Mac の設定とは別に、チャットアプリの側にも通知の設定があります。Slack のヘルプでは、環境設定の「通知」→「サウンド&表示」に「各通知にメッセージのプレビューを含む」のチェックがあると説明されています(Slack「Slack 通知を設定する」、2026年9月22日確認)。ここを外しておけば、Slack の通知に本文が載りません。

Microsoft Teams には、会議中だけ通知を止める項目があります。設定の「通知とアクティビティ」で「通話と会議中に通知を表示する」のチェックを外すと、会議中はほかのチャットやチャネルの通知が止まります。参加している会議のチャットなど、その会議に関するアラートは引き続き届きます。会議開始の通知や通話、緊急または優先の通知も止まらないと、Microsoft のヘルプにあります(Microsoft Teams の会議中に通知をミュートにする、2026年9月22日確認)。

Teams で会議をしながら、Teams のほかのチームの通知が映る、という場面はこの設定1つで済みます。アプリ側で見る場所は、この2つです。

  • Slack: プロフィール写真 →「環境設定」→「通知」→「サウンド&表示」→「各通知にメッセージのプレビューを含む」を外す
  • Microsoft Teams: 「設定など」→「設定」→「通知とアクティビティ」→「通話と会議中に通知を表示する」を外す

通知の表示を止めたら、次は音です。Teams のヘルプには、共有時に「サウンドを含める」をオンにすると、通知を含むコンピューターからのすべてのサウンドが会議で聞こえるとあります。Meet でも、Chrome のタブを共有するとそのタブの音声が既定で共有されます。映像は守れても、通知音だけが参加者に届きます。

動画を見せるなど音を共有する会議では、Slack の「Slack のサウンドすべてをミュートする」や、Mac の通知設定でアプリの通知音を切っておきます。

Zoom などほかの会議アプリを使っている場合は、共有を始める画面に「画面全体」と「ウィンドウ」の選択があるか、通知の設定がどこにあるかを、その場で一度確かめてください。プランや画面の名前は、2026年9月22日時点のものです。

仕事用のアカウントが複数ある人は、会議に関係ないアカウントの通知だけ止める

ここまでの3段は、仕事用のアカウントが1つの人にもそのまま当てはまります。アカウントが複数ある人には、もう1段あります。

取引先ごとに Slack のワークスペースが分かれている人や、社内用と顧客対応用で Gmail のアドレスを分けている人は、通知を「全部止める」と、会議の相手からの連絡の通知も止まります。会議の途中で「先ほどの資料、チャットに送りました」と言われても、届いたことに気づけません。

ここは、アカウント単位で通知を分ける考え方で解決します。会議の相手のアカウントは通知を残し、それ以外の取引先のアカウントだけ通知を止めます。通知をアカウント単位で切り替えられる道具があれば、会議の直前に「どの取引先の通知を残すか」を選ぶだけで済みます。

PYXORA では、macOS の通知と Dock のバッジをアカウントごとに扱い、通知の ON/OFF もアカウント単位で切り替えられます(PYXORA 公式サイト、2026年9月22日確認)。会議に入る前に、その会議と関係のない取引先のアカウントだけ通知を切っておけば、会議の相手からの連絡は受け取ったまま画面を共有できます。

Google Meet、Zoom、Microsoft Teams のカメラ・マイク・画面共有にも対応しているので、会議もアカウントも1つのアプリの中で扱えます。ただ、アカウントを分けることは運用の話で、共有の範囲を選ぶことの代わりにはなりません。3段のうちの1段として使います。

日常の通知の量そのものを減らしたい人は、通知疲れを減らす仕事環境の作り方で、時間と種類で絞る方法をまとめています。会議の共有中だけ止めるのが今回の話で、日常の通知整理はそちらです。

会議に入る前の30秒で見る3つ

Slack のプレビューや Microsoft Teams の会議中の通知は、一度切っておけば毎回見なくて済みます。会議ごとに変わるのは共有の範囲と、その日の会議の相手です。会議に入る前、共有ボタンを押す前に、次の3つだけ見ます。

  • 見せる資料のウィンドウ(またはタブ)を1つ開いておき、共有の選択画面では「画面全体」ではなくそれを選ぶ
  • 集中モードを「この予定が終了するまで」でオンにする(Teams の会議なら「通話と会議中に通知を表示する」がオフになっているかも見る)
  • 仕事用のアカウントが複数あるなら、その会議と関係のないアカウントの通知が止まっているかを見る

3つとも済ませておけば、画面全体を選ばざるを得ない場面でも、Apple の説明のとおりなら映るのは通知が来たことまでで、本文は出ません。ただ、会議アプリとの組み合わせを私たちが試したわけではないので、初めての組み合わせなら本番の前に自分だけの会議を開いて、一度共有してみてください。共有を終えたら、集中モードが戻ったかと、止めた通知を戻したかを見て、次の連絡に戻ります。

まとめ

冒頭の、右上に出た別の会社の通知は、共有の範囲をウィンドウにしていれば参加者には届いていませんでした。画面全体を選ばざるを得ない会議のために、Mac とチャットアプリの通知の設定は一度入れておきます。初めての会議アプリとの組み合わせでは、前の章のとおり一度試してからにしてください。

よくある質問

ウィンドウだけを共有していて、途中で別の資料を見せたくなったらどうしますか?
共有をいったん止めて、次の資料のウィンドウを選び直します。Google Meet で Chrome のタブを共有しているときは、2026年9月22日時点のヘルプに、見せたいタブを開いて上部のバナーの「代わりにこのタブを共有」を押すと切り替えられると書かれています。行き来が多い会議なら、見せる資料を1つのブラウザウィンドウのタブに集めておき、そのウィンドウを共有すると、選び直す回数が減ります。
Mac の集中モードをオンにしていれば、会議アプリの中の通知も止まりますか?
Mac の集中モードで止まるのは、Mac が出す通知です。会議アプリの中で出る表示については、Microsoft Teams のヘルプ(2026年9月22日確認)に、会議中の通知をオフにしても参加している会議に関するアラートは引き続き受信すると書かれています。会議アプリごとの挙動は私たちも試していないので、初めて使う組み合わせのときは、本番の前に自分だけの会議を開いて共有を試しておくと安心です。
Dock のアイコンに出る未読の数字も映りますか?
画面全体を共有していて Dock が表示されていれば、Dock に見えているものはそのまま参加者に届きます。Apple のヘルプ(2026年9月22日確認)では、「通知」設定でアプリごとに「アプリケーションアイコンにバッジを表示」を切れると説明されています。見せたい資料のウィンドウだけを共有していれば、Dock は共有の範囲に入りません。
通知を全部止めるのと、アカウントごとに止めるのは、どちらがよいですか?
会議の相手から、その場でチャットが届くかどうかで決めます。届かない会議なら、集中モードで全部止めるほうが簡単です。会議の途中で資料やリンクがチャットで送られてくる会議なら、相手のアカウントの通知は残し、それ以外の取引先のアカウントだけ止めます。PYXORA では通知の ON/OFF をアカウントごとに切り替えられます(2026年9月22日確認)。

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